【小説講座1-4】描写力をあげるたった2つの方法【前編】

描写力を上げるたった2つの方法

を、2回に渡って伝授しますよ!

筆者の日野成美(@hinonarumi)です。

【ことそこ!小説講座 描写編】第4回となります。

これまでさんざん

「描写ってだいじだよ!」

と声をからして叫んできたわけですが

じゃあ、どうすればいいんだよ。

満場から声が響いてくる気が

なんとなくします。

私が読者ならそう言う。

小説書きはじめたのが小学生あれから10ン年。

ひたすら修行を重ねてきましたが

描写力を高めるためにやってきたことを

たくさん書きつらねてみます。

いっぱいあるので、今日は第一弾!



1.観察力を磨く

作品を書くとなると

まず文章、次に文章、三四、五ととにかく文章!

……となりがちです。

が。

小説を読むとき

わたしたちは映像作品よりも濃厚に

その世界を感じるわけですが

そのときに

平々凡々な風景を見せられても

つまらない

……もとい。

平々凡々な風景を

ただふつうに見せられただけでは

つまらないのです。

われわれは職人です。

「見せ方」というものがあります。

映像作品でいえば

カメラのアングル、ズーム、演出などで工夫をして

作品世界を立ちあがらせる

……部分にあたるでしょうか。

じゃあ

どんなふうに「見る」のか?

以下、わたくしなりの修行法を

いろいろと書き連ねましたよ!

空の色を脳内描写する

私が小学生から中学生のころにかけて

延々と毎日のようにやっていた

訓練法です。今思うとバカなガキだ。

たとえば。

黄昏というのは

言うに言われぬうつくしさを持ちますが

その移ろいを、美を、文章に写すのは

なかなかむずかしいです。

たとえば、こんな空模様。

(写真は「ぱくたそ」から)

どんなふうに、あなたなら描きますか?

……ほら、いますぐやってみてください!訓練です!

私の解答は、次回の記事でUPします。

描写してみた文章をコメント欄へ投稿したら、

日野成美が全力でアドバイスして応援しますよ!

電車やバスの中の「人」はなにを「求めて」いる?

これは私の枕頭の書である、

辻邦生 著

『言葉の箱――小説を書くということ』

にあって、実践していること。

たとえば、電車やバスに乗るとします。

たいていの人は

スマホをいじるか、本を読むか、

寝るかおしゃべりするかしていますが

その奥にある「人生」を「察しとる」

という訓練をしてみましょう。

この人は家に帰ってなにが待っているんだろう?

なぜこんなにつらそうな顔をしているんだろう?

学校でなにがあったのかな?

会社でこの人はどんなポジションにいる?

このワークショップを辻先生

著書のなかで

「その人の人生における欲望は何かを考えて」(p.157)

と表現しています。

電車やバスだけでなく、

往来の人、お店や通りの雑踏でもできることです。

ちなみに私はこの訓練の延長で

『李月酒仙町奇譚 「王昭君」』

という短編を書きました。

ちくしょーあのカップル……しあわせになってるかな……

自然描写をきわめたいなら「季節」をエンジョイせよ

とりわけ時代小説・歴史小説では

入れるのは義務である(というのが一時期までは暗黙の了解だった)

自然描写。

作中で

あるていどの自然描写があったほうが

もちろん世界の空気や温度、質感というものは

醸されてきます。

そのためにはまず

「自然」を愉しむことが重要ですが

自然を愉しむといったら

季節の行事・暦・風物詩を

味わってなんぼです。

よくとっくりと

自分をとりまく世界を

観察していくとよいですよ。

愛のあるところに

すぐれた表現は生まれます。

まずは自分の周囲に広がる自然・風景を

愛してみませんか。

ちなみに私は

人間はべつに愛してはいませんが

世界はこよなく愛しています。

それは小説を書くことで得た

まことに尊いことでした。

長くなりましたが、今日はこれまで!

では次回も乞うご期待、ネットの海でまた!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. buluma より:

    日野先生、描写力テストの採点をお願いします。

    私の見た空は、赤い光が雲と建物に吸い込まれて、本来の色を失いながら静かに表情を変えていった。
    微かに聞こえた子供の声に意識が向き、次に空を見た時には、恥ずかしがった太陽がもうビルの下に隠れていた。

    ※このサイトの仕様なのかもしれませんが、無記名+メルアド不要の方が、気軽にコメントしやすいし参加者も増えると感じました。

  2. hinon より:

    bulumaさん

    コメントありがとうございます!筆者の日野成美です。
    文章お寄せいただいて、とても嬉しいです!……まさかほんとうに来るとは思ってもいなかった(爆)
    しっかりお答えしますね!

    拝見いたしました!
    読メユーザーで本をお読みになってるだけあって、さすがこなれている感じがします。
    「よくインプットをしている人の文章だな」と感心しました。

    これはかなりいい筋をいっていると思います。
    理由としては、この写真の中にはない「子供の声」を入れて世界を立体化させていることです。
    たしかにその場に主人公「私」が立っているのがわかります。
    良いですね!

    ただ惜しむらくは
    「リズム」
    です。
    今回の文章をもういちど「声に出して」お読みになるとわかると思うのですが、ちょっとガタつきがあります。
    最高の文章とは(いつか講座であつかいたいと思っていますが)
    「響き」がいい文章=「良い文章」です。

    リズムが悪い原因はいくつかありますが、
    語尾を「〜た」にする以外の選択肢を入れるとよいですよ。
    あとは、いくつか単語を削れる部分があります。そこはもういちど読み返し・書き直して確認してみてください(^○^)
    それと個人的には、子供の声が「どんな声」だったのか気になります!全体のリズム調整のためにあえて、声の描写をふくらませるのもアリだと思います。

    推敲は何度でも受け付けますので、お気軽に。
    コメントくださって本当に嬉しいです。またお気軽においでください!

    ではまたネットの海で!
    日野成美 拝

  3. hinon より:

    追伸ですー!

    ご指摘を受けて、
    コメント欄のメールアドレス入力部分を削除しました!
    匿名性が高すぎるとスパムの原因になってしまうので(>_<)記名式でやっていきたいと思っております。 今後ともどうぞよろしくお願いします!